· 

自分を認めてあげる,ということ

 

今日は、ちょっとした私の考えを書かせていただきたく思います。

 

異論、反論、ご意見等、頂けましたら幸いです。

 

結論から申しますと、

 

「死にたい」

 

そう“オープン”に言える場が必要なのではないでしょうか。

 

例えば、病院に行って、身近な人に言って、命の電話に電話して…

 

どこにいっても

 

「死んではダメよ」

 

そのような返答が返ってくるのが 現状です。

 

誤解されないでください。

 

死にたければ勝手に死ねばいい

 

そのようなことを申し上げたいわけではありません。

 

仮に、Aさんが「死にたい」と思っている

 

そんなとき、その方の「死にたい」と思っている“気持ち”

 

それをまず 肯定してあげることが必要だと思うからです。

 

死にたいと思うのは、背景は様々でしょう。

 

借金、病気、生きている意味がわからない…等など

 

複雑な現実問題が絡んでいることと思います。

 

病院に行って、死にたい、消えてしまいたい等と言えば

 

うつ病などの病名で、薬を処方されるでしょう

 

入院させられることもあるでしょう

 

ですが、「死にたい」と思っている気持ちを

 

言葉で他人に打ち明けること自体 とても勇気のいることであり、

 

本人自身、とても苦しく、悲しいことです。

 

なぜか?

 

死にたいという気持ちが 他人に伝わるという希望をもって

 

そのような話をする方は稀だと思います。

 

本音は 助けを求めています、そう私は思います。

 

仮に、対処療法で抗うつ薬を飲んで、

 

一時的に「死にたい」という気持ちが消えたと感じたとしても

 

それは、薬で生かされている状態だと言えないでしょうか。

 

自分の人生を生きるとは そういうことなのでしょうか?

 

人間は 不老長寿ではありません。

 

人は 生まれた瞬間から、各々の余命宣告を受けて

 

この世に生を受け その余命を生きていく

 

自分らしく 自分の人生を歩んでいく。

 

それが人間の“生”だと 私は思います。

 

ドーパミンが どうのこうの…

 

セロトニンが どうのこうの…

 

脳の器質が どうのこうの…

 

日本の精神医学はそのようなことを言いがちですが

 

また、例えば、友人から「死にたい」と話された時

 

止めようとするのも、通常の人間の心理です。

 

ですが、

 

「死にたい」という気持ち

 

その気持ちをもった その人自身の「今」を

 

受け止めてあげること

 

それが 何より 必要なことではないでしょうか。

 

「死んじゃダメだよ」「なんでそんなこと言うの」「病院に行ったら?」

 

このような言葉は 「死にたい」という思いを抱えている人にとっては

 

自分自身を否定されているようなものです。

 

(あくまで、一概には言えませんが。)

 

 

話は 冒頭に戻ります。

 

死にたいと思っている人どうしが 集まって

 

じゃあ、みんなで 一緒に 死のう

 

そんな場では決してありません。

 

様々な事情で 自死を考えてしまう人

 

「死にたい」という 心のヘルプをあげたとき

 

まずは、そのような状態にある その人そのものを

 

決して否定せずに 受け入れて差し上げる

 

そのような場所が 必要だと 痛感しています。

 

そうすることで、「死にたい」と思っている自分に気づき

 

自分自身を少しでも 客観的に理解し

 

自分自身との 和解の道を 探っていく

 

死にたいという気持ちを抱いている自分自身を

 

静かに 受け入れてあげる 

 

自分で認めてあげる

 

そうして 容易なことではないことは分かっています。

 

ありきたり表現ですが 前を向いて 歩き出せるよう

 

お手伝いをさせていただく。

 

これが、心理カウンセラーとしての 私が思うところです。

 

そうした意味で、

 

“死の肯定” といった概念を 提唱したいです。

 

そして、「死にたい」といった、一見、悲観的で、否定的な言葉を 

 

もっと “オープン”なものに、

 

オープンなものにできる場所が必要だと申しました。

 

 

 

 

「先生、死にたいです」

 

「死んだらダメよ。がんばって」

 

こんなやりとり 最悪です。

 

すべての 精神科医を否定するわけではありません。

 

患者さんは 命をかけて 病院に来ているんです。

 

数こなして、処方箋書いて、医療費(健康保険)までとって

 

日本の 医療現場 ないしは 厚生労働省等の

 

精神保健に係る施作等は 税金の無駄遣いとしか 思ません。

 

医学教育にも 改善すべき点が 余りあります。

 

 

余談ですが

 

某進学予備校の広告が 電車の中に 掲示してありました。

 

「えっ! こんな私が医学部に合格!?」

 

そんな人に ドクターには なってほしくないと思うのは

 

私だけでしょうか。